26.1.2.5 まとめ反復

プログラムPowersの主要部を示しておきます.

   int p, v;
   v=1;
   for(p=0; p<10; p=p+1){
      System.out.println("2 to the power of " + p + " = " + v);
      v = v*2; 
    }

繰り返されるにつれて,pは1ずつ増え,vは順に2倍ずつになってゆきます.結果を示します.

2 to the power of 0 = 1 2 to the power of 1 = 2 2 to the power of 2 = 4 2 to the power of 3 = 8 2 to the power of 4 = 16 2 to the power of 5 = 32 2 to the power of 6 = 64 2 to the power of 7 = 128 2 to the power of 8 = 256 2 to the power of 9 = 512

forの指定では,括弧内にカンマで区切っていろいろなことを書くことができます.今の例でも,例えば

for(p=0, v=1; p<10; p=p+1, v=v*2){

と書くと,繰り返される実行部分は1行で済みます.しかしながら,for指定でこのように「変化の方法をいろいろ書く」のはあまり勧められません.なぜなら「変化の方法が複雑でもよい」別の指定方法が用意されているからです.forの書き方は,ある一つの変数の値を規則的に変えてゆくという,定まった回数の繰返し実行に適しているのです.

ここでは,比較的単純な繰返しについて学びました.もうちょっと複雑な繰返しができると,もっといろいろなことができるようになります.目次へ戻ってみて下さい.