26.1.2.6 繰返しの要素

コンピュータ画面に表示される文章は,日本文字あるいは英文字を順序よく並べたものです.1文字を表示することは,コンピュータの基本機能と言ってもいいでしょう.ここで,文字の集まりをうまく配置してやると,簡単な図形を描くことができます.その場合,図形の規則性を利用した繰返し実行が有効になります.

一番単純なのは,横一列に同じ文字を表示して,「横棒」を描くというものです.もちろんこのためには繰返しのforが使えます.ここでは文字として星印/アスタリスク(*)を使いましょう.

class Hbar{
    public static void main(String argv[]){
	int i;
	for(i=1; i<=20; i=i+1)  // "*"を20個並べる.
	    System.out.print("*");
	System.out.println();      // 最後に改行
    }
}

fileHbar.java (iso-2022-jp)

繰り返されるのがSystem.out.print("*")であり,星印を1個表示したまま改行しないことに注意して下さい.20個の星印を「右へ右へと」表示してゆき,最後に1回だけ改行します.また,プログラムの中の"20"を変えればいろいろな長さの横棒が描けます.もちろん,画面の横幅よりも沢山表示すると折り返されてしまうのですが.

次に「長方形」を描いてみましょう.上でやった繰返しで1行が描けるわけですから,これをさらに繰り返せば,ベタ塗りの長方形になりますね.