20.8 その他の記憶装置

フロッピーディスクドライブ(Floppy Disk Drive)やCD-ROMドライブ(Compact Disc Read Only Memory Drive)などの記憶装置は,データを記録する円盤を抜き差しして交換できます.この円盤のように実際にデータが記録される物は,それに読み書きをする装置と区別して記録メディア(媒体)と呼ばれます.記録メディアが着脱できるような記憶装置はリムーバブルドライブと総称されます.

フロッピーディスクドライブ

フロッピーディスクは小容量(1.44〜2.88MB)の取外し可能な磁気による記録メディアで, 読出し書込みとも可能です.近年までは,ほとんどのパーソナルコンピュータにフロッピーディスクドライブが搭載され,またメディアも比較的安価であったため,データの受渡しに一般的に利用されていました.しかしデータサイズの大きい解像度の高い画像データや品質の高い音声データなどを取り扱うには,フロッピーディスクの容量は充分と言えなくなっています.

教育用計算機システムのiMac端末にはフロッピーディスクドライブはありません.フロッピーディスクドライブのないパーソナルコンピュータでフロッピーディスクを読み書きするには,USBインターフェースでフロッピーディスクドライブを接続する方法などがあります.

CD-ROMドライブ

CD-ROMは,レーザ光の反射を使った比較的大容量(最大700MB)のリムーバブル記録メディアで,読出しのみ可能です.その性質上,主にプログラムや画像データなどの配布に利用されます.

CD-ROMと同じ形状をしたメディアには

などもあります.これらのメディアは書き込みのためにレーザ照射による物理変化・化学変化を利用しています.

教育用計算機システムにおけるCD-RWの書き込み方については下記のリンクを参考にしてください.

advanced_s20.8.1 iMac端末におけるCD-RW

DVDドライブ

最近では, さらに大容量の DVD (Digital Versatile DiscまたはDigital Video Disc)も 使われるようになってきました. DVD-ROM を読んだりDVD-Videoを見る場合には DVD-ROMドライブが必要です. DVD-ROMドライブが CD-R/RWドライブを兼ねているコンボドライブと呼ばれる機器もあります. iMac端末についているディスクドライブは,このコンボドライブのタイプです.

さらに最近では, 一回の書き込みが可能な DVD-R , DVD+R であるとか 書き変えが可能な DVD-RAM , DVD-RW , DVD+RW などといったものもあります. 利用するメディアも異なり,ドライブが全てのメディアに対応しているとは限らないので, 注意して選びましょう.

USBメモリ

USBメモリは,USBポートに直接さして 使う記憶装置です.持ち運びに便利という利点があります. USBメモリを用いて情報教育棟のiMac端末と自宅のパーソナルコンピュータなどとの間でデータをやり取りすることができます.

メモリカード

特にノートパソコンや携帯電話,PDAといったモバイル機器の記録メディアとして用いられています. ノートPCなどには最初からこれらのメモリカード用のスロットが備わっていることもあります. これらのメディアは形状などが基本的には異なりますので一部を除いて互換性はありません.

パーソナルコンピュータでメモリカードを使いたい場合には,カードリーダ/ライタと呼ばれる機械を利用します.USBやPCカードスロットを経由してこれらのメディアの読み書きが可能となります. ほとんど全てのメディアに対応したカードリーダ/ライタ も存在しています.