17.2.8 二者択一

条件判断は, 値の大小や等しいことを調べるだけですから, 結局は二者択一の判断をしていることになります. Javaではこの判断だけを繰返しとは独立に指定できます.

class Factors{
    public static void main(String argv[ ]){
        int x=2210; int i;
        for(i=2; i<=20; i=i+1)
          if(x%i==0)
                System.out.println("2210 is a multiple of" + i);
          else
                System.out.println("2210 is not a multiple of" + i);
    }
}

fileFactors.java

ここでの条件判断は"if"に続く括弧内に書かれています.

"%"は"+"や"/"などと同じ演算記号で, "a%b"は整数aを整数bで割った余りを示します. "10%3"は1で"10%5"は0というぐあいです.

"=="は等値比較です. 1文字の"="が, 「右の値を左のパラメータの値とする」操作を表わしているので, 比較の方は2文字になっています.

プログラムFactorsでは, i=2から20までについて, 2210がそれで割り切れるか否か, すなわち約数がどうかを調べ, 結果を示しています. 二者択一の判断が繰り返し行なわれていることがわかります.