マニュアル

13.7. マニュアル

ターミナルウィンドウで使えるコマンドのほとんどで、使い方のマニュアルが用意されています。 このマニュアルは、ターミナル上で読むことを意図しているので、キーボードから操作します。

マニュアルは、man というコマンドに、調べたいコマンドの名前をパラメータとして書きます。

操作法 #

実際に man を読む前に、読み方と、終了方法を把握しましょう。

  • 読むのをやめるときには、q を押します (quit の略です)。
  • 読み方は
    • スペース   を押せば続きが表示されます。
    • 上下のカーソルキーで1行ずつ移動することもできます。
    • 冒頭から読み直すには < を押します。
man を読んでいるあいだは ページャというプログラムが起動しているので、終わらせるまで 次のコマンドは入力できません。終了操作 q を覚えてください。

man ls #

たとえば、ls コマンドの使い方を調べてみましょう。man lsと入力してください。

man ls
LS(1)                                 FSF                                LS(1)
NAME
       ls - list directory contents
SYNOPSIS
       ls [OPTION]... [FILE]...
DESCRIPTION
       List  information  about  the FILEs (the current directory by default).
       Sort entries alphabetically if none of -cftuSUX nor --sort.
       -a, --all
              do not hide entries starting with .
       -A, --almost-all
              do not list implied . and ..
       -b, --escape
              print octal escapes for nongraphic characters
       --block-size=SIZE
              use SIZE-byte blocks
       -B, --ignore-backups
              do not list implied entries ending with ~
       -c     with -lt: sort by, and show, ctime (time of last modification of
              file  status  information)  with -l: show ctime and sort by name
              otherwise: sort by ctime
       -C     list entries by columns
 (....以下略....)

冒頭付近の SYNOPSIS” の部分にコマンドがどのようなパラメータを取るかが書かれています。 最後の [FILE]… となっているようにここに対象の、パス名を書きます。… は複数書けるという意図です。 角括弧がついているパラメータは省略可能です。 また [OPTION]... の部分にはオプションを書き、各オプションの動作はつづく DESCRIPTION の節で説明されています。DESCRIPTION にはコマンド自体の説明もされています。

何らかのコマンドに関してその内容が知りたい時には、とりあえずはこのマニュアルを見る癖をつけましょう。 初学者には詳しすぎることも多いですが、冒頭の概要は短いですし、各オプションの必要なところだけ読めるように工夫されています。

exercise
manコマンドを使ってlsのオプションのうち、-t の意味を調べてみましょう。正しいものを選んでください。
  • ファイルの種類も表示する
  • 更新された時間順に並べる
  • 詳細を表示する
  • 隠しファイルも含めてすべて表示する

man ascii #

コマンド以外に有用な情報もあります。man ascii とすると 文字や記号の ASCIIコードを調べることができます 。

エラー対応 マニュアル 情報の表現と符号化・暗号化