18. LaTeX
LaTeX は、美しい文書を作成するための組版ソフトウェアで、「ラテフ」または「ラテック」と読みます。数式の多い、理工系の論文・書籍の作成などでよく利用されますが、多言語処理などの文科系の分野でも利用されることがあります。
本章では、LaTeX の使い方を簡単に説明します。
18.2. LaTeX によるPDF作成
\(\LaTeX\) (LaTeX) は、 \(\TeX\) (TeX) を元に作られた文書作成ソフトウェアです。 この節以降は、PDFを作成するという使い方に焦点をあてて側面で紹介します。
... このページを読む18.3. まず使ってみる
LaTeX を用いた文書作成を実際に試してみましょう。
ソースファイルの作成 #
何らかのエディタを開き(例えば mi を使うならば 12.6. テキストファイルとmi を参照)、以下のように入力します。
... このページを読む18.4. 文書の書き方
前節の例のように、TeX ソースは
\documentclass[...]{...}
<文書全体に関わる設定>
\begin{document}
<本文>
\end{document}
という構造になっています。ここでは、\begin{document}
と \end{document}
の間に挟まれた、文書の本文に関しての基本的な書き方を学習します。
18.5. クラスとパッケージ
この節では、文書全体の見栄えを決めるクラスファイルや、数々の拡張機能であるパッケージについて説明します。TeX ソースで言うと、
\documentclass{...}
<文書全体に関わる設定>
\begin{document}
の部分に対応します。この \documentclass{ … } より後、\begin{document} より前の部分をプリアンブルと言います。
... このページを読む18.6. 文字修飾とフォント
LaTeX では文書構造を論理的に指定するコマンドや環境( 18.7. さまざまな環境 参照)のみを使って文書を書くのが望ましいです。しかし、完全にそれだけというわけにはいかないでしょう。本節では、フォントや文字の大きさを変える方法について説明します。
... このページを読む18.7. さまざまな環境
この節では、環境と呼ばれるものについて説明します。環境とは、
\begin{env} ... \end{env}
と対になった命令のことです。\begin と \end で囲まれた部分は、外側とはいろいろな設定が異なったりしています。既に皆さんは \begin{document} … \end{document} という document 環境に出会っていることになります。
... このページを読む18.8. 数式の書き方 (1)
18.2. LaTeX によるPDF作成 でも触れたように、TeX/LaTeX は数式を含んだ文章の作成に最初から重点がおかれて設計されています。本節では、主に数式記号の入力方法について説明します。
... このページを読む18.9. 数式の書き方 (2)
前節 18.8. 数式の書き方 (1) に引き続き、数式の書き方について更なる説明を行います。
空白の微調整 #
TeX/LaTeX は、自動でかなりのところ数式内の空きをうまく調整してくれますが、やはり手動で調整しないといけないようなことがあったりします。その場合、以下の6種類のコマンドを用いて空白を微調整します。
... このページを読む18.10. 相互参照と文献
文書では、よく、「2式 (1), (2) から」などと、数式などを文書中の別の部分で参照することがあります。ソース中にこのように直接番号を書いてもいいですが、それだと数式が増えて番号がズレたときに全部手動で直さなくてはならず、大変です。
... このページを読む18.11. 欧文の書き方
LaTeX で欧文の文章を書く場合、メールに打つようにそのままキーを打っていけばよいというわけではなく、細かいところまで注意する必要があります。本節では、その注意点を簡単にまとめておきます。詳しくは、欧文の TeX/LaTeX の専門書にあたるのがいいでしょう(例えば、 18.13. 参考文献 に挙げた The TeXbook)。
... このページを読む18.12. グラフィックス
この節では、画像の入れ方について説明します。 18.2. LaTeX によるPDF作成 にも書きましたが、これらは dvi ファイルを扱う dvipdfmx などのソフトウェアの問題であり、LaTeX 本体の管轄ではありません。
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