編集操作

31.3.3. 編集操作

文字の編集操作は、他のエディタと同じです。
矢印キーやマウスクリックでカーソルを移動します。 カットアンドペーストや、コピーアンドペースト、検索や置換も、GUI操作で行うことができ、初めはそちらがお勧めです。

Emacsのキーボードショートカットの初期設定は、他とは異なる文化に由来し、初めは戸惑うかもしれません。 キーボード操作をしてみたい、という人のみこのページの続きを読んでください。

以下の操作はすべて、メニューバーから使用可能です。

キーボード操作は、日本語入力をoffにして行う必要があります。

文章の先頭の選択 #

カーソルを編集したい文字列の先頭に動かし、 @ (@の入力にはシフトキー が必要かもしれません)と入力します。すると、ミニバッファに “Mark set” と表示されるはずです。これで、選択範囲の先頭が指定されました。

コピー&ペースト #

文字列の先頭を選択後に、範囲の終了位置までカーソルを移動し、キーボードから、 w と入力します。すると、見た目はかわりませんが、文字列の先頭から現在のカーソルの位置までの範囲が、キルバッファと呼ばれる表示されない領域に保存されます。

ペーストは、挿入したい場所にカーソルを移動後に、キーボードから、 です。

カットする場合は、コピー同様に文字列を選択した状態で、 と入力します。

操作の取り消し #

直前の操作を元に戻すには、キーボードから x u と入力します。

キーボードから文字列の検索をするには、 s と入力します。

すると、ミニバッファに以下のような文章が表示されます。

ここに検索したい文字列を入力して をタイプします。 入力した文字列が文章中で発見されれば、最初に発見されたその文字列のところの色が変わります。

s を繰り返し入力することで、次の文字列を検索します。 また、 r で逆方向に検索します。

置換 #

文字列の置換をするには、キーボードから、以下の2つのうちのどちらかを入力します。

  • %
  • x query-replace x でミニバッファに文字列を入力するモードになり、リターンキーで確定します。
置き換える元の文字列と を入力し、
続いて、新しい文字列と 入力します。

すると本文先頭の ‘Alice’ が目立つように色が付き、ミニバッファが以下のようになります。

これは Emacs が「本当に置き換えますか?」ということを聞いているので、 以下のどれかを入力して動作を決定します。 実際には選択肢がもう少しありますが、とりあえずは以下の選択で十分です。

キー 動作
y 置換し、次の置換候補に飛ぶ
n 置換せず、次の置換候補に飛ぶ
q 置換せず、ただちに置換モードを終了
, (コンマ) 置換し、次の命令を待機する (次の置換候補には飛ばない)
. (ピリオド) 置換し、置換モードを終了
! 現在以降の候補を、問い合わせをせずに一気に置換
^ 一つ前の候補に戻る
? これらの操作法を表示する

そして最終的に置換された文字列の数がミニバッファに表示されます。

以上のことを利用し ‘Alice’ をすべて ‘Denny’ に置換して下さい。

ファイルの読み書き 編集操作 org-mode