オブジェクトの操作

24.3.4. オブジェクトの操作

前のページ 24.3.3. スライド内で利用可能なオブジェクト で紹介した PowerPoint のオブジェクトたちを操作する方法を紹介します。

オブジェクトの選択と移動 #

オブジェクトは、クリックすると選択ができます。そしてドラッグ & ドロップで、スライド上を自由に動かせます。ドラッグ & ドロップをしている最中はマウスカーソルのアイコンが下図のように変わり、またオブジェクトの位置がカーソル右下に表示されるようになります。

また選択されたオブジェクトは、

キーで消えます。

オブジェクトの整列 #

平面上に複数のオブジェクトがあるときは、オブジェクトを移動していると点線が現れることがあります。

これは整列のためのガイドで、この線に沿ってオブジェクトを配置すると 2 つのオブジェクトの位置が揃います。スライドを見やすくするために便利な機能なので、ぜひ活用しましょう。PowerPoint での整列ガイドでは

  • 2 つのオブジェクトの辺を同一直線上に乗せる
  • 2 つのオブジェクトの中心線を一致させる
  • 3 つ以上のオブジェクトを等間隔で配置する

といった操作が可能です。おそらく表示されるガイドの様子を見れば、何を基準に揃えているのか分かるはずです。たとえば次の図では、3 つの同じ図形を等間隔に配置しています。

拡大・縮小と回転 #

オブジェクトをクリックすると、4 つの頂点とそれぞれの辺の中点に小さい四角が登場します。

この四隅の四角をドラッグ & ドロップすると、縦横の比を保ったままオブジェクトの拡大・縮小ができます。オブジェクトの変形中は、カーソルが十字に変わります。

また辺の中点にある視覚をドラッグ & ドロップすると、一方向だけの拡大・縮小ができます。PowerPoint で描画する図形を調整したいときは使うと良いでしょう。ただし、写真に対して一方向の拡大・縮小をすると不自然になるので注意が必要です。

そしてオブジェクトをクリックしたとき、拡大 / 縮小に使う四角とは別に、枠の上辺中央の上側に回転のためのハンドルが表示されています。これをつまんでドラッグ & ドロップをすると、好きな方向にオブジェクトを回転できます。

オブジェクトの重ね順 #

スライド上ではオブジェクトを重ねて配置できます。また、オブジェクトを重ねる順番もコントロールできます。

たとえば次の図のように、重なっているオブジェクトがあったとしましょう。

この重ねる順番を変更するには、対象となるオブジェクトを右クリックしてメニューを出します。

このメニューの中で「前面へ移動」を選択すれば 1 つ前に、「背面へ移動」を選択すれば 1 つ後ろにオブジェクトが移動します。また一番手前あるいは一番奥に移動させるには、それぞれ「最前面へ移動」「最背面に移動」を使います。今の例でオブジェクトの前後を逆転させると、こうなります。

グループ化 #

スライドの構築が進んでくると「まとめて操作したいオブジェクトたち」が登場することがあります。このような場合はグループ化の機能を使いましょう。

オブジェクトをまとめたいときは、スライド上の何もない場所を基点とするドラッグで、まとめたいオブジェクトを一斉に選択します。

選択した状態でマウスの左ボタンを離すと、全てのオブジェクトが選択されます。

そして、まとめて選択されたオブジェクトを右クリックし、登場するメニューの中で「グループ化」を選択します。

これでオブジェクトがひとまとまりになりました。以降、これらのオブジェクトはひとかたまりに動かせます。

この操作を行うときは「グループ化されたオブジェクトのグループ化」もできます。またグループ化を解除したいときは、グループ化されたオブジェクトのどれかを右クリックして、メニュー中にある「グループ解除」の項目をクリックします。

そうすると複数のオブジェクトが選択された状態になり、グループ化が外れたことが分かります。

スライド内で利用可能なオブジェクト オブジェクトの操作 図の書式設定と写真の利用