23.7. 参考文献
この章に関連する参考文献を紹介します。
個々のソフトウェアの使い方について #
それぞれの表計算ソフトウェアの使い方に関するウェブサイトを紹介します。
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Excel 関数リファレンス:** Excel の関数機能の一覧です。特定の関数の使い方に困ったら、一度読んでみると良いでしょう。
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Office 2016 for Mac クイックスタートガイド:** Excel をはじめとする Microsoft Office 製品について、基本操作がコンパクトにまとまったシートをダウンロードできます。
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Numbers ヘルプ:** Apple 社公式の、Numbers に関するオンラインヘルプです。
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数式および関数ヘルプ:** Numbers で使える関数のリファレンスです。Numbers 用ではありますが、Excel と Numbers で使える関数は大体同じなので、Excel を使う際にも役立つでしょう。
表・グラフの作り方について #
表やグラフを作る際の指針として、次の文献を参考にしました。
**S. S. Stevens,
“On The Theory of Measuraments”, Science Vol. 103 (1946), pp. 677-680:** 「数値データの尺度」の分類が述べられた論文です。グラフの描き方に関する説明は、全てこの論文を下敷きにしています。
『知的な科学・技術文章の書き方』(コロナ社): 4 章「図の作成法と作図力学」に、図を描くための方法論が述べられています。ただし、対象となるグラフが科学・技術分野に限定されています。
ジーン・ゼラズニー『マッキンゼー流 図解の技術』(東洋経済新報社): 「どういうメッセージにはどういうグラフがふさわしいか」という観点を軸にして、豊富な具体例を基に、効果的なグラフの述べ方を述べた本です。主にビジネス上の場面が念頭に置かれてはいますが、他の状況でも役に立つ内容が載っています。はいぱーワークブックの「データの特性からグラフを決定する」というアプローチとは若干違う方向を含むので、そういう点でも参考になるでしょう。
ダレル・ハフ『統計でウソをつく法』(講談社ブルーバックス): 標準的な統計の本における「データを正しく読み解く方法」とは逆に、「データから誤った結論を導く方法」から統計にアプローチした面白い本です。第 5 章「びっくりグラフ」と第 6 章「絵グラフの効用」に、不適切なグラフの例がいくつも掲載されています。
また悪いグラフの例は、以下に挙げるウェブサイトでも扱われています。はいぱーワークブックでは「データを正しく伝えるグラフの作成」に重点を置いたため、悪いグラフの例はあまり扱いませんでした。これらのウェブサイトを合わせて読むと、グラフの作り方に配慮することの重要性が一段と強く感じられると思います。
WWW上の入門記事など:
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Excel のダメなグラフでウソをつく法:** グラフを不適切に加工するとどのようにデータの内容が歪められるのかについて、詳細な手順付で分かりやすい解説が載っています。
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絶対に描いてはいけないグラフ入りスライド 24 枚:** グラフ作成時に注意すべき様々な項目を取り上げた上で、その各項目について、実在する悪い例が紹介されています。
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Wonder Graph Generator:** 円グラフに対して全体を引きのばしたり中心をずらしたりして、データを歪める実験ができます。
データの可読性について #
**奥村晴彦,
「「ネ申 Excel」 問題」 , 情報処理学会情報教育シンポジウム SSS2013 論文集 (PDF):** いわゆる「Excel 方眼紙」などが引き起こす問題点と、それに対する改善策を提案した論文です。
統計について #
統計に関する教科書では、次のものが有名です。
東京大学教養学部統計学教室 編『統計学入門』(東京大学出版会): 定評のある統計学の本で、大学 1 年生の授業によく使われます。ただし発展的な内容も含まれているので、この本を全て理解しようとすると大変です。目次の前に「本書の使い方」というページがあるので、それを参考にして、必要な範囲を読むとよいでしょう。
数値計算について #
コンピュータで数値計算を行う技法を紹介した本を 2 冊ほど紹介します。数値計算の理論や手法を詳しく知りたい人は、これらの本を参考にしてください。
皆本晃弥『C 言語による「数値計算入門」』(サイエンス社): C 言語を用いた、数値計算に関する入門書です。
W. H. Press, W. T. Vetterling, S. A. Teukolsky, B. P. Flannery 『Numerical Recipes in C 日本語版』(技術評論社): 数値計算に関して、様々な分野にわたって多くのアルゴリズムを解説した辞書的な本です。