17.3. メモリ
コンピュータの中でデータを保持するための装置を一般的にメモリといいます。特に CPU が計算に必要なデータを格納するための装置をメインメモリといいます。図でメインメモリは CPU の右側に描かれています。
コンピュータ内で主に使われるメモリはメインメモリですが、これ以外にも CPU が使うキャッシュメモリや映像処理専用のビデオメモリといったメモリがあります。
通常、コンピュータに使われるメモリは電気的に情報を記録している記憶装置です。大抵は電源を切るとその内容が失われてしまいますが、ハードディスクなどの記憶装置よりも動作は高速です。メモリの容量が多いとそれだけ CPU が作業に使える領域が増えますから、一般的にメモリを多く積んだコンピュータほど動作が高速です。特に動画編集のようにメモリを多量に消費する作業をする際は、コンピュータに搭載したメモリの容量が動作速度に大きな影響を与えます。
メモリは電源を切るとその内容が失われるのが普通ですが、基本的に内容を書き換えられないかわりに 電源を切っても内容が消えないメモリもあります。そのようなメモリはROM(Read Only Memory)と呼ばれます。また、メインメモリなどで用いられる内容を書き換えられるメモリはRAM(Random Access Memory)と呼ばれます。