19.2.5. 電子ジャーナルの入手方法
電子ジャーナルとは、元々紙媒体として発行されている雑誌記事をデジタル化しインターネット経由で購読できるようにしたものです。東京大学は多くの電子ジャーナルの購読契約をしており、主要な雑誌は一通り読むことができます。ためしに使ってみましょう。
電子ジャーナルの利用 #
東京大学から利用できる電子ジャーナルは、
E-JOURNAL PORTAL で検索することができます。下の図が E-JOURNAL PORTAL のトップページです。
ここでに雑誌名を入れることで電子ジャーナルの検索ができます。たとえば Inventiones Mathematicae という雑誌名を検索窓に打ち込んで Return キーを押すと、電子ジャーナルが見つかります。
いくつかリンクが表示されますが、どの巻号がどこに置いてあるかを表しています。クリックして雑誌のサイトに移動すれば、記事の検索ができます。
なお E-JOURNAL PORTAL に利用上の注意が書いてありますが、明らかに個人利用の範疇を超える大量ダウンロードをしたり、あるいは入手した電子ジャーナルの記事を他人に配ったりすることは禁止されています。
学外からの電子ジャーナルの利用 #
E-JOURNAL PORTAL にある電子ジャーナルは東京大学が契約しているので、基本的には学内からの利用を想定しています。 学外からでも東京大学の学生教職員は EZproxy というサービスを経由して、対応するジャーナルを読むことができます。
プレプリントサーバー #
通常、雑誌に投稿された論文が実際に掲載されるまでには一定の時間がかかります。そこで、掲載前の論文を公表するためのプレプリントサーバーというものがあります。たとえば数学や物理の場合、多くの論文が雑誌掲載前に
arXiv というサイトにアップロードされます。
プレプリントサーバーに載せられる論文は雑誌の記事とは違い、どこからでも無料で読むことができます。新しい論文であれば電子ジャーナルを使わずともプレプリントサーバーで見つけられることがままあるので、覚えておくと良いでしょう。