まずは文字だけからなる,簡単なスライドを作ってみましょう.
文字の入力例
白紙のスライドを作ると,一番最初のスライドに点線で囲まれた「クリックしてタイトルを入力」という領域が現れているはずです.
ここをクリックするとカーソルが登場し,文字が入力できるようになります.
さらに文字に対しては,フォントや色などの書式を設定できます.文字入力の際は,リボンの「ホーム」タブにある書式設定ボタンたちが使えるようになります.
ここの使い方は Microsoft Word と全く同じです. 22.3.6 文字書式の設定 や 22.3.7 段落書式の指定 を参照してください.
- キーは改段落
- は改行
を意味します.もし「書式設定が,意図しない範囲で行われてしまう」というトラブルに見舞われたら,22.3.5 Word の基本操作 の説明を読んでみてください.
たとえば,タイトルスライドの文字を左寄せで揃え,サブタイトル部分をグレーにすると,スライドはこんな感じになります.いかにもタイトルという感じですね.
新しいスライドの追加
次にスライドを追加するには,リボンの「ホーム」タブ左方にある「新しいスライド」のボタンをクリックします.
そうすると,スライドが 1 枚増えたことが確認できます.このスライドにも,先ほど同じ要領で文字を入力できます.
また,「新しいスライド」のボタンの右には,小さい下向き三角があります.これをクリックすると,挿入するスライドのタイプを選択できます.
「新しいスライド」ボタンを押したときに挿入されるのは,この画面にある「タイトルとコンテンツ」というレイアウトのものです.他のレイアウトのスライドを挿入したいときは,ここから選んでみましょう.たとえばプレゼンテーションの内容が 2 部構成になるときなどは,部の区切りに「セクション見出し」を使うなどすると良いでしょう.
セクションの区切り
「新しいスライド」ボタンの右の方に「セクション」というボタンがあります.これをクリックすると,「セクション名」を設定するダイアログが開きます.
そしてセクション名を設定するとスライド一覧の中に「スライドがどのセクションに属するか」が表示されるようになります.
短いスライドショーだとあまり設定する意味がありませんが,長いスライドショーを作る際は,これを設定しておきましょう.PowerPoint にはスライド一覧を表示する際「セクションごとにスライドをまとめる」という機能があるので,便利です.
発表者ノート
スライドの下をよく見ると「クリックしてノートを入力」と書かれた場所があります.
このノートの場所には,スライドに関するメモ書きを入力できます.ノートはプレゼンテーションの画面には表示されませんが,24.3.8 プレゼンテーションの再生 で紹介される「発表者ツール」を用いると,プレゼンテーション中に発表者の手元で見られるようになります.簡単なメモを書き込むのに活用するとよいでしょう.