12.5 被害にあってしまったら

ここまで説明したことに注意していても,サイバー犯罪の被害に遭ってしまうことがあるかもしれません.被害にあってしまったときの対処法を述べます.

手に負えないと思ったら

どんな場合も,自分でどうにも出来なかったら誰かに相談しましょう.知り合いで詳しい人がいたらその人でも良いですし,あるいは警察に相談窓口があります.

アカウントを乗っ取られたとき

メールサービスなどのアカウントが乗っ取られてしまったら,まずはサービスの管理者に連絡をし,アカウントを停止してもらいましょう.アカウントを停止しないままにしておくと,あなたのアカウントを利用して悪さをされる恐れがあります.
また乗っ取られたアカウントがメールや SNS サービスであれば,乗っ取ったアカウントが次の攻撃への踏み台とされます.知人に「あやしいメールが届いても開かないように」と警告を送りましょう.

ウイルスに感染したら

ウイルスに感染してしまったら,まずはウイルスの駆除をしましょう.特に流行の激しいウイルスに対しては,ウイルス対策ソフト作っている会社が無料でウイルスの検出・駆除ソフトを配ることもあります.駆除をした後は検出したウイルスの性質を調べ,どのような被害の恐れがあるのかを確認しましょう.
また,ウイルスは USB メモリを介して感染することもあります.ウイルスに感染したコンピュータに挿していた USB は,他のマシンで使う前にウイルススキャンをしましょう.

金銭被害が出たときは

金銭被害が出てしまったときは警察に相談しましょう.警察にはサイバー犯罪専門の相談窓口がありますので,警察の協力のもとで対策を考えましょう.