24.3.2 文字入力とスライドの操作

まずは文字だけからなる,簡単なスライドを作ってみましょう.

文字の入力例

白紙のスライドを作ると,一番最初のスライドに点線で囲まれた「クリックしてタイトルを入力」という領域が現れているはずです.
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ここをクリックするとカーソルが登場し,文字が入力できるようになります.
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さらに文字に対しては,フォントや色などの書式を設定できます.文字入力の際は,リボンの「ホーム」タブにある書式設定ボタンたちが使えるようになります.
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ここの使い方は Microsoft Word と全く同じです. hwb22.3.6 文字書式の設定hwb22.3.7 段落書式の指定 を参照してください.

cautionPowerPoint でも,Word と同じような改段落と改行の区別があり

  • return キーは改段落
  • は改行

を意味します.もし「書式設定が,意図しない範囲で行われてしまう」というトラブルに見舞われたら,hwb22.3.5 Word の基本操作 の説明を読んでみてください.


たとえば,タイトルスライドの文字を左寄せで揃え,サブタイトル部分をグレーにすると,スライドはこんな感じになります.いかにもタイトルという感じですね.
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新しいスライドの追加

次にスライドを追加するには,リボンの「ホーム」タブ左方にある「新しいスライド」のボタンをクリックします.
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そうすると,スライドが 1 枚増えたことが確認できます.このスライドにも,先ほど同じ要領で文字を入力できます.
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cautionPowerPoint で文章を打ちこむと,標準では「箇条書き」で始まることが多いです.しかし打ちこむ文章を箇条書きにするのがふさわしいかどうかは,その都度判断しましょう.詳しくは  hwb24.6 発表原稿や配布資料の作成 の説明を読んでください.また残念ながら,このページの著者は「スライド内で改行・改段落の記号を表示するように設定する方法」を見つけられませんでした.

また,「新しいスライド」のボタンの右には,小さい下向き三角があります.これをクリックすると,挿入するスライドのタイプを選択できます.
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「新しいスライド」ボタンを押したときに挿入されるのは,この画面にある「タイトルとコンテンツ」というレイアウトのものです.他のレイアウトのスライドを挿入したいときは,ここから選んでみましょう.たとえばプレゼンテーションの内容が 2 部構成になるときなどは,部の区切りに「セクション見出し」を使うなどすると良いでしょう.

セクションの区切り

「新しいスライド」ボタンの右の方に「セクション」というボタンがあります.これをクリックすると,「セクション名」を設定するダイアログが開きます.
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そしてセクション名を設定するとスライド一覧の中に「スライドがどのセクションに属するか」が表示されるようになります.
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短いスライドショーだとあまり設定する意味がありませんが,長いスライドショーを作る際は,これを設定しておきましょう.PowerPoint にはスライド一覧を表示する際「セクションごとにスライドをまとめる」という機能があるので,便利です.

発表者ノート

スライドの下をよく見ると「クリックしてノートを入力」と書かれた場所があります.
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このノートの場所には,スライドに関するメモ書きを入力できます.ノートはプレゼンテーションの画面には表示されませんが,hwb24.3.8 プレゼンテーションの再生 で紹介される「発表者ツール」を用いると,プレゼンテーション中に発表者の手元で見られるようになります.簡単なメモを書き込むのに活用するとよいでしょう.