Numbers の操作と Excel の操作の対応を確認しましょう.ここにある対応を見れば,23.2 Microsoft Excel の内容を Numbers でも行えます.
入力などの基本操作と印刷
セルの番地指定,セルへの入力(23.2.2 データの入力)やファイルを開閉の方法(23.2.3 ファイルの保存と読み込み)は,全く同じです.
以下の点は Excel と異なります.
- セルへの一括入力
- フィルハンドル(23.2.2 データの入力)が,セル右下ではなくセル下辺の中点に表示されます.また Excel ではフィルハンドル操作後に「同一データか連続データか」を選択できましたが,Numbers では「1 つのセルに対してフィルハンドルを使うと同一データ,2 つ以上の連なるセルに対してフィルハンドルを使うと連続データ」となっています.
- シートの操作
- Excel ではシート(23.2.2 データの入力)の一覧がウィンドウ左下に表示されますが,Numbers ではシートの真上に表示されます.
- コピー & ペースト
- やり方自体は 23.2.4 コピー & ペーストと数式の入力 と同じです.ただし,セルのスタイルのみのコピー & ペーストは,メニューの から行います.
- 印刷
- メニューを 23.2.7 ファイルの印刷 と同じです.Keynote ではこのメニューを開いた後に,拡大率や印刷方向の設定を行います. とたどるところまでは
表の見易さの設定
表の見た目に関する設定項目は,Excel と Numbers とで大分異なります.行や列を一時的に隠す方法は 23.2.6 見やすい書式の設定 と同様にできますが,それ以外はほとんど違うやり方になります.
- フィルタ / セルの並び替え
- ウィンドウ右上に「並び替え / フィルタ」というボタンがあるので,それをクリックしてください.するとウィンドウ右側に,並び替え / フィルタを行うパネルが現れます.操作の順番は異なりますが,使い方は 23.2.5 データの並べ替えとフィルター と大体同じです.
- ウィンドウ枠の固定
- 23.3.1 Numbers の起動と基本用語の確認 の方法で行います.
- 表スタイルの設定
- ウィンドウ右上の「フォーマット」ボタンを押すと,スタイルを設定するパネルになります.このパネルから「表」のタブを選ぶと,一番上が表スタイルの設定のためのエリアになります.
他のシートの参照
同じブック内の他のシートを参照するやり方は,23.2.8 既存のデータを取り込む手法 と同じです.ただし,この方法で他のブックを参照することはできないようです.
式の入力と関数の利用
Excel と同じです.
- 23.2.8 既存のデータを取り込む手法
- 23.2.9 関数の利用例
- 23.2.10 簡単な統計処理
- 23.2.11 セルの絶対参照
- 23.2.12 条件分岐の利用とデータの検索・カウント
- 23.2.14 科学技術計算の簡単な例
の内容は,一部のショートカットキーなどを除いて Numbers でそのまま使えます.
グラフの利用
ウィンドウ上部に「グラフ」というボタンを押せば,23.2.13 グラフの作成 と同じようなグラフが作れます.ただし Numbers 標準のグラフスタイルは,Excel とは違う方向にイケてないので,23.5 グラフを描く際の基本事項 を読んで適切なスタイルに修正してください.
残念ながら Numbers にも 3D グラフの機能がついていますが,これは絶対に使ってはいけません.