ターミナルウィンドウで使えるコマンドには,使い方を記したオンラインマニュアルが用意されています.ここではオンラインマニュアルの読み方を説明します.コマンドの詳細を知りたいときに活用してください.
オンラインマニュアルを使うには,man というコマンドを使います.man のあとに,調べたいコマンドの名前をパラメータとして書きます.たとえば,前節で例に用いた ls コマンドの使い方を調べてみましょう.次のように入力してください.
man ls

すると画面が切り替わって, 以下のような表示になります.
LS(1) FSF LS(1) NAME ls - list directory contents SYNOPSIS ls [OPTION]... [FILE]... DESCRIPTION List information about the FILEs (the current directory by default). Sort entries alphabetically if none of -cftuSUX nor --sort. -a, --all do not hide entries starting with . -A, --almost-all do not list implied . and .. -b, --escape print octal escapes for nongraphic characters --block-size=SIZE use SIZE-byte blocks -B, --ignore-backups do not list implied entries ending with ~ -c with -lt: sort by, and show, ctime (time of last modification of file status information) with -l: show ctime and sort by name otherwise: sort by ctime -C list entries by columns (....以下略....)
“SYNOPSIS” の部分にコマンドがどのようなパラメータを取るかが書かれています.最後に [FILE]… となっていますが,ここにはファイルのパス名を書きます.角括弧がついているパラメータは省略可能です.また [OPTION]… の部分にはオプションを書き,各オプションの動作は “DESCRIPTION” のところで説明されています.”DESCRIPTION” のところにはコマンドの説明もされています. なお, この説明が一画面に入り切らない時には を押せば続きが表示されます.マニュアルを終りにするには,最後まで読むか q のキーを押します.
何らかのコマンドに関してその内容が知りたい時には,とりあえずはこのマニュアルを見る癖をつけましょう.マニュアルは膨大な量なので全てを覚える必要はありません.必要に応じて理解していくとよいでしょう.なお,当然ながらここで示した方法はコマンドの名前をおぼえていないと使えません.

manコマンドを使ってlsのオプションのうち,-tの意味を調べてみましょう.正しいものを選んでください.