15.7 open コマンド

GUI 環境でファイルを開くには,開きたいアイコンをダブルクリックしますね.この操作に相当することをコマンドラインで行うのが open コマンドです.

ファイルを開く

たとえば,

open hogehoge.txtreturn2

をすると,hogehoge.txt というファイル名を持ったファイルをダブルクリックして開いたのと 同じことになります.テキストファイルは通常 mi というアプリケーションに関連づけられているため,このコマンドによって hogehoge.txt が mi で開かれます.また -a オプションの後ろにアプリケーション名を書き
open -a TextEdit hogehoge.txtreturn2

のようにすることによって,ファイルを開くのに使うアプリケーションを明示的に指定することもできます.
ファイルをテキストエディットで開くことはよくあるので,単に -e オプションを指定するだけで,テキストエディットで開けるようになっています.
open -e hogehoge.htmlreturn2

ファイルを開く以外の動作

Applications フォルダや Utilities フォルダに入っているアプリケーションは, -a オプションの後に名前を指定して open コマンドから起動することができます.たとえば

open -a X11return2

とすると,X11 というアプリケーションが起動します.また open コマンドでフォルダを指定すれば,そのフォルダを Finder のウィンドウで開くことができます.たとえば,
open .return2

とすると,カレントディレクトリ (現在いるディレクトリ) を新規の Finder ウィンドウに表示します (カレントディレクトリについては hwb14. ファイルシステム を見てください).
他にも
open http://www.ecc.u-tokyo.ac.jp/return2

のように open コマンドに URL をパラメータとして渡すと,ブラウザが立ち上がって指定した URL のウェブページを開いてくれます.