探している文献が東京大学の中にない場合,他の場所で文献を探す必要があります.この節では学外の主要な蔵書データベースである CiNii Books と NDL-OPAC の使い方を説明します.
CiNii Books
CiNii Books は国立情報学研究所 (NII) が運営するデータベース CiNii (NII 論文情報ナビゲータ[サイニィ]) のサービスの一つで,全国にある大学図書館の蔵書を一斉に検索することができます.
ためしに一つ検索してみましょう.中央の検索窓に「有限群の線型表現」と入れて Return キーを押すと,結果が表示されます.
一番上に探している本が出てきたので,クリックします.すると所蔵している大学図書館の一覧が出てきます.
このように CiNii を使うと,全国の大学図書館の蔵書を横断して探すことができます.さらに各大学図書館の名前をクリックすれば,その図書館に関する開館時間などの情報が表示されます.
NDL-OPAC
NDL-OPAC は 国立国会図書館の蔵書を検索するための OPAC です.日本国内で発行された出版物は国会図書館に納入することが義務づけられており,国会図書館に行けば国内で発行された出版物が全て手に入ります.
ためしに検索をしてみます.NDL-OPAC のページを開くと,次のような画面になります.
下にある検索窓に調べたい資料の名前を入れて Return キーを押すと,検索ができます.たとえば「微分トポロジー」と入れて検索すると,次のような画面になります.なお,検索結果が 1 件だけなら次のページは経由せず,書誌情報がすぐに表示されます.
書籍名をクリックすれば,詳しい情報が得られます.もちろん東京大学 OPAC のときと同様,より細かな条件を指定して検索することができます.
詳細には触れませんが,国立国会図書館で手続きをして登録利用者になると,資料の郵送複写サービスをはじめとする様々なサービスを受けることができます.必要に応じて活用してください.