ウェブの仕組みと簡単なウェブサイトの作り方について学びます.
現代においては,人間が直接手で「ソースコード」と呼ばれるものを書いてウェブページを作ることは多くありません.ほとんどの場合はブログや CMS と呼ばれるシステムを使うことが多いでしょう.実際この「はいぱーワークブック」も,WordPress と呼ばれるソフトウェアで作られています.しかし,そうしたウェブサイトを作るシステムをカスタマイズしようとすると,この章で紹介するような HTML や CSS の知識が必要になってきます.
そして HTML や CSS の概略を知っていると,直接ウェブページを作ること以外にも役立つことがあります.たとえば HTML は「テキストファイルの中に記号を書いて,文章の構造を表す手法」の一つです.このような「マークアップ」と呼ばれるやり方ではテキストファイルだけでお手軽に情報を表現できるため,wiki と呼ばれるソフトウェアや Markdown 記法など,現代でも色々な場面で用いられます.また HTML と CSS は「文章の論理構造と見た目とを区別して論じるべき」という思想で発展してきました.この考え方は 22. 文書作成 や 23. 表計算 など,日常生活においてコンピュータを利用する上でも大いに役立つものです.
それでは実際にウェブサイトを作りながら,HTML/CSS の基礎と,その背後にある思想を学びましょう.
17.1 WWW のしくみ
WWW のしくみを簡単に説明します. (このページを読む)
17.2 ECCS でのウェブサイトの作り方
ECCS の情報発信用ウェブサーバを用い,実際にウェブサイトを作ってみます. (このページを読む)
17.3 HTML 文書の書き方
HTML 文書を書くルールについて説明します.文書全体の見栄えをコントロールする […] (このページを読む)
17.4 CSS の書き方
CSS を用いて, HTML 文書の見ばえをコントロールする方法について解説しま […] (このページを読む)
17.5 動的なウェブページを作る技術
ウェブサイトに動的な効果を付け足すしくみを簡単に説明します. (このページを読む)