普段私たちが目にするキーボードにおけるキーの並び方は Qwerty 配列と呼ばれています.しかし世の中には Qwerty 配列以外にもキー配列が存在し,ことえりの設定をすれば配列の仕方を変えることができます.
Dvorak 配列
Dvorak 配列はアメリカの心理学者 August Dvorak が考案したキー配列です.このキー配列が Qwerty 配列より優れている点は
- 使われる頻度の少ないキーを上段と下段に割り当てているので,指をあまり動かさずに済む
- 母音が全て左手に,使用頻度の高い子音を右手に割り当てているため左右のキーを交互に入力する確率が高く,結果としてタイピングの速さが上がる
という 2 点です.実際,過去に英字のタイピング速度のギネス記録保持者だった Barbara Blackburn さんは Dvorak 配列を使っていました.タイピングを極めたいという人は,Qwerty 配列から Dvorak 配列への切り替えを検討すると良いでしょう.
Dvorak 配列の利用
様々な入力方法(入力ソース,といいます)を使うためには,まずそれを有効にしないといけません.まずその方法を説明します.(参考:7.2 デフォルト以外の入力ソース)
画面左上のリンゴのアイコンをクリックし,出てきたメニューから「システム環境設定…」を選びます(下図で青くなっている部分です).
次に, の順にクリックすると,下のような画面が出てきます.
青枠で囲われている「+」ボタンを押すと様々な入力ソースが表示されます.
Dvorak配列は英語という項目に入っています.追加ボタンを押せば追加完了です.
実際にこの入力ソースを利用したい場合は,入力状態アイコンをクリックしたときのメニュー(参考:7.1 デフォルト環境での日本語入力)から選択すればよいです.