メールボックスには,サーバ上にあるものと,ローカルコンピュータ内にあるものがあります.
ここでは,メールサーバに IMAP という方法でアクセスしてメールを読んでいることを前提に書きます(11.4.1.1 メールアカウントの設定 で,「IMAP」という項目を選びました).IMAP 方式では,受け取ったメールメッセージはメールサーバにたまっています.
IMAP についての詳しいことについては,11.9.2 メール送受信のプロトコル で解説します.IMAP を理解していないと,以下で書かれていることは十分に理解できないかもしれません.
メッセージを整理するために,新規にメールボックスを作る場所としては,2通りあります.
- メールサーバの中にメールボックスを作る.
- ローカルなコンピュータの中,すなわち,自分のホームディレクトリの下のどこかに存在する所定の場所にメールボックスを作る.
メールサーバの中にメールボックス(ECCS クラウドメールではラベル:11.3.5.3 ラベルの利用)を作ると,そのメールサーバにアクセスすることができるネットワーク上のどこからでもそのメールを読むことができます.
ローカルなコンピュータ内にメールボックスを作ると,そこのメールボックス内にあるメッセージは,ローカルなコンピュータからしか読めないことになります.
Apple メールにおいては,サーバ内に作る場合には,メールボックスを作成するときに指定する「場所」として,そのサーバに対応するメールアカウントの名前を選択します.ローカルなコンピュータ内にメールボックスを作る際には,「場所」として,「この Mac 内」を選択します.